
足利義昭を支持し、反信長包囲網を築いた毛利氏。
織田信長と毛利氏は最初から敵対していたわけではありません。
むしろ、同盟を結ぶほどの仲良しでした。
同盟を結んでいた織田信長と毛利氏が敵対することになった3つの理由を紹介します。
同盟を結んでいた織田信長と毛利氏
☑ 東海地方で勢力を拡大していた織田信長
☑ 中国地方で勢力を拡大していた毛利元就
距離があること、間に近畿地方を挟むことから、織田信長と毛利元就に接点はありませんでした。
二人の間で交流が始まったのは、永禄11年(1568年)10月頃。
織田信長は室町幕府第15代将軍・足利義昭と共に上洛し、将軍と戦国大名を取り次ぐようになります。
例えば、
・元亀元年(1570年)3月の毛利輝元の右衛門督任官を書状で祝う
・毛利輝元からの停戦命令に関する御内書発給の要請を伝える
などしました。
また、毛利元就が亡くなると、織田信長は書状で弔いの言葉を述べました。

当時、毛利氏は因幡や伯耆の尼子氏、阿波の三好氏、九州の大友氏などの戦国大名に囲まれていました。
数多くの大名を相手に戦を有利に進めるためには、将軍である足利義昭の権威が必要不可欠。
取次役であり、東海地方を起点に勢力を拡大し続ける織田信長とも仲良くしなければいけませんでした。

後に織田信長は豊臣秀吉に中国攻略を命じますが、当時は毛利氏に対して協力する姿勢をみせていました。
中国地方に進出するだけの軍事力がなかったのかもしれません。
友好関係を築くことは双方にメリットがあり、織田信長と毛利輝元は軍事的な同盟を結んでいました。
織田信長と毛利氏が敵対することになった3つの理由
天正元年(1573年)7月、織田信長は足利義昭を京から追放します。
京を追われた足利義昭の行き先は、毛利氏の治める備後の鞆。
足利義昭は毛利氏に援助を要請しますが、毛利氏は織田信長との関係を重視して要請を無視しました。

この頃、織田信長は畿内を手中に収めていました。
関係が悪くなると、織田信長が中国地方を侵攻することは容易に想像できました。
また、織田信長も、

天下を静謐し、将軍家に関しては毛利輝元と相談してその結果に従う。
という書状を送っています。
では、何故、織田信長と毛利氏は敵対することになったのでしょうか。
織田信長による浦上宗景への朱印状発行
備前に浦上宗景という戦国大名がいました。
浦上宗景は尼子氏や兄・浦上政宗を破り、備前の支配権を握りました。
ただ、同盟を結んでいた毛利氏の庇護を受けていたため、自立した戦国大名とはいえませんでした。
天正元年(1573年)12月、織田信長は浦上宗景に対して朱印状を発行。
朱印状の内容は備前、播磨、美作の3ヶ国について、浦上宗景の統治を認めるものでした。
ただ、備前には宇喜多氏、播磨には小寺氏や別所氏など、美作には三村氏などがいます。
・他の戦国大名を無視しているようなもの
・3ヶ国は織田領だと主張しているようなもの
でした。
三木城主・別所長治は早くから織田信長に従っていました。
別所家中で織田信長に対する反感が生まれてもおかしくありません。
備前に領地をもつ宇喜多直家も織田信長に反感を抱きます。
すると、毛利輝元は宇喜多氏を支援。
毛利氏の攻撃を恐れた浦上宗景は播磨に逃げました。
織田信長は浦上宗景を支援しませんでしたが、毛利輝元と織田信長の関係にヒビが入りました。
織田信長による尼子氏の支援
永禄8年(1565年)に起きた月山富田城の戦いで毛利氏に滅ぼされた尼子氏。
尼子氏再興を願う山中幸盛は尼子勝久と共に織田信長を頼ります。
この時、織田信長と毛利氏の関係は崩れ始めました。
天正6年(1578年)、織田信長から上月城を任された尼子勝久は毛利軍と戦います。
織田信長と毛利氏は間接的に剣を交えました。
毛利輝元が足利義昭の要請に応じた
織田信長と毛利輝元の関係が崩れ始める中、足利義昭が毛利氏を再び頼ります。
毛利輝元は対応に困りましたが、一方の織田信長は九州の大友氏や島津氏と関係を構築しつつありました。

中国地方に領地をもつ毛利氏は、東は近畿、西は九州から攻められる可能性があります。
毛利輝元は足利義昭の要請に応じ、織田信長の同盟を解消。
足利義昭によって、毛利輝元は副将軍に任命され、幕府の公儀になりました。
こうして、織田信長と毛利氏の対立は決定的なものとなりました。
まとめ:なぜか織田信長は浦上宗景に朱印状を発行…
同盟を結んでいた織田信長と毛利氏が敵対することになった3つの理由を紹介しました。
理由が3つあるとはいえ、きっかけは織田信長による浦上宗景への朱印状発行。
織田信長が朱印状を発行していなければ、織田信長と毛利輝元の関係は良好なままだったかもしれませんね。
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