【梁】閔帝(蕭淵明)を陳覇先が擁立しなかった理由は?

即位して2ヶ月後には皇帝の座から引きずり降ろされた梁の第6代皇帝・閔帝(蕭淵明)。
後に陳を建国し、初代皇帝・武帝として即位する陳覇先は、蕭淵明ではなく、蕭方智を擁立しました。

何故、陳覇先は蕭淵明を擁立しなかったのでしょうか。

閔帝(蕭淵明)の生涯、陳覇先が閔帝を擁立しなかった理由を紹介します。

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閔帝(蕭淵明)ってどんな人?

閔帝は梁の初代皇帝・武帝(蕭衍)の兄・蕭懿の5男として誕生しました。

おゆう
おゆう

つまり、閔帝は武帝の甥にあたります。

閔帝の生まれ年は判っていませんが、閔帝の兄・蕭淵藻が483年に生まれたため、484年以降に生まれたのではないかと推測できます。

お嬢ちゃん
お嬢ちゃん

名前は蕭淵明といいます。

547年、東魏で司徒・南道行台を務めていた侯景が梁に帰順すると、蕭淵明は侯景と共に兵を率いて、東魏を攻撃しました。

ところが、蕭淵明は東魏に敗北し、東魏の東南道行台尚書・辛術に捕らえられてしまいました。

蕭淵明は東魏の捕虜となり、東魏内から出ることを許されませんでしたが、礼をもって接され、官位を与えられました。

550年、東魏は滅亡し、高洋が北斉を建国して、初代皇帝・文宣帝として即位しました。

554年11月、梁では、第4代皇帝・元帝(蕭繹)が崩御し、元帝の第9皇子・蕭方智が第5代皇帝・敬帝として即位しました。

同じ北朝に存在する北周を討つべく、文宣帝は蕭淵明を利用して、梁の協力を得ることにしました。
文宣帝は蕭淵明を擁立して、大将軍・高澄が率いる北斉軍と共に、蕭淵明を梁に帰しました。

おゆう
おゆう

元帝の後継者としてふさわしいのは、元帝の皇子である敬帝です。

坊っちゃん
坊っちゃん

梁の事情に、北斉が首を突っ込むなんて、なんてナンセンス。

お嬢ちゃん
お嬢ちゃん

でも、捕虜となった蕭淵明には同情します。

北斉の主張に納得のいかない王僧弁は、蕭淵明の擁立を認めず、北斉軍と戦いました。
ところが、王僧弁は北斉に敗北し、一転して、蕭淵明の擁立に賛成しました。

555年7月、北斉と王僧弁の後押しを受け、蕭淵明は第6代皇帝・閔帝として即位しました。

敬帝は退位し、皇太子に格下げとなりました。
また、閔帝は子・蕭章を北斉に派遣して、文宣帝に御礼の言葉を述べさせました。

王僧弁と共に元帝に仕えた陳覇先は、北斉の言いなりになった王僧弁と対立。
王僧弁は陳覇先に敗北し、9月、陳覇先は閔帝を廃して、蕭方智を再び擁立し復位させました。

おゆう
おゆう

北斉軍は既に帰国していたため、蕭淵明が再び擁立されることはなく、後ろ盾を失ってしまいました。

敬帝に代わって実権を握っていた陳覇先により、蕭淵明は建安公に封じられました。

蕭淵明がわずか2ヶ月で皇帝の座から引きずり降ろされたと知った北斉は、蕭淵明を北斉に送り返すよう要求しました。
陳覇先は北斉の要求を受け入れ、北斉に蕭淵明を送り返す準備が行われましたが、556年6月、北斉に渡る前に、蕭淵明は発作を起こして亡くなりました。

陳覇先が蕭淵明を擁立しなかった理由

紹介したように、王僧弁と陳覇先は元帝の第9皇子・蕭方智を擁立しましたが、北斉に敗北した王僧弁は一転して蕭淵明を擁立しました。

お嬢ちゃん
お嬢ちゃん

でも、陳覇先は蕭淵明を擁立するどころか、蕭淵明を擁立した王僧弁と対立し、王僧弁を討ちました。

何故、陳覇先は蕭淵明を擁立しなかったのでしょうか。

もちろん、陳覇先は蕭方智を擁立し続けて、元帝の恩に報いたかったのかもしれません。

おゆう
おゆう

でも、私は、
・侯景の乱によって国力を失った梁が近々滅亡すると、陳覇先は予測していたのではないか
・蕭淵明に比べて、蕭方智を動かしやすかったのではないか
と考えます。

梁に続く国を建てる可能性が高かったのは、梁で活躍していた王僧弁と陳覇先の2人です。
陳覇先は王僧弁を排除する機会を狙っていたのではないでしょうか。

また、蕭淵明の生まれ年は判っていませんが、武帝の甥である蕭淵明は、武帝の孫である543年生まれの蕭方智より遥かに年上だったはずです。

坊っちゃん
坊っちゃん

一方、503年生まれの陳覇先にとって、40歳も年下の蕭方智は子ども同然。

陳を建国する準備を整えたかった陳覇先は、蕭方智を繋ぎとして即位させたのではないでしょうか。

まとめ

閔帝(蕭淵明)の生涯、陳覇先が閔帝を擁立しなかった理由を紹介しました。

北斉によって擁立され、閔帝として即位したものの、わずか2ヶ月で皇帝の座から引き下ろされた蕭淵明。

退位させられた後、北斉が蕭淵明を送り返すように要求したことから、蕭淵明が北斉で礼をもって接されていたことが分かりますね。

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