織田信長と弟・信行(信勝)の家督争い・稲生の戦いの原因と経過、影響

父・信秀の跡を継いだ織田信長。
「うつけ者」と呼ばれた織田信長が勝利し、尾張統一に大きな一歩を踏み出した戦いが稲生の戦いです。

織田信長信行信勝)の家督争い稲生の戦い原因経過影響を紹介します。

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稲生の戦いとは?

稲生の戦いとは、弘治2年(1556年)に、織田信長と弟・織田信行(信勝)の間で行われた戦いを指します。
尾張国春日井郡稲生郷(現在の名古屋市西区)で起きたため、稲生の戦いと呼ばれています。

稲生の戦いの原因

織田信長と織田信行は父・織田信秀と母・土田御前から生まれた同母兄弟です。

清須織田氏の重臣・清洲三奉行の一人だった織田信秀は一代で尾張国内外に勢力を拡大。
ところが、天文20年(1551年)に41歳の若さで急死します。

織田信秀の跡を継いだのは、嫡男である織田信長でした。

織田信長は尾張守護の斯波氏の権力を利用し、勢力を次々と拡大します。
ただ、織田信長は「うつけ者」と呼ばれるほど素行が悪いのが難点。

天文22年(1553年)には、織田信秀・信長の2代にわたって仕えた平手政秀が自殺します。

平手政秀の自殺の原因は諫死で、織田信長を諭すために亡くなったといわれています。

やがて、織田家内部では、

武士
武士

織田信長は跡継ぎとしてふさわしくなかったのでは…

と言われるようになりました。

また、
☑ 家臣・山口教継が今川氏に寝返る
☑ 義父・斎藤道三が嫡男・斎藤義龍と争って敗死する
など、織田信長にとって苦しい状況が続きます。

織田信長に当主を続けさせてはいけない。
そう考えた宿老・林秀貞、織田信行の老臣・柴田勝家らは結託。

織田信長を排除して、織田信行に家督を継がせようとします。
織田信行自身も「私こそ跡継ぎにふさわしい」と言って砦を構えました。

当時、織田信長は稲葉山の斎藤義龍や岩倉の織田伊勢守家、大脇城や荒子城などと対立していました。
今織田信行を倒さなければ、織田信長は更に窮地に追い込まれます。

織田信長もまた砦を築き、稲生原で織田信長・信行兄弟の戦いが勃発しました。

稲生の戦いの経過

清洲城を拠点にしていた織田信長。

8月24日、清洲から南東にある於多井川(現在の庄内川)を越えたところで、
・東から柴田勝家軍
・南から林秀貞軍
がやってきて、戦いが始まりました。

太田牛一著「信長公記」によると、織田信長軍はわずか700人。
対して、織田信行軍は柴田軍1000人、林軍700人の合計1700人でした。
※織田信行本人は出陣していません。

織田信長軍には佐久間盛重や森可成、前田利家や丹羽長秀など、著名な武将がいました。
於多井川は前日の大雨で増水していましたが、織田信長軍は無事渡り切ります。

ただ、柴田勝家は当時から戦上手。
兵力差もあり、家臣が次々に討たれ、織田信長は苦戦を強いられました。

柴田軍が織田信長の本陣に迫った時、織田信長を守る者はわずか40人しかいませんでした。
そこで、織田信長は柴田軍に突然怒鳴りました。

織田家家紋
織田信長

ルイス・フロイスから「織田信長は人並外れた大声を出す」と言われたことがあります。

兄弟同士の争いだったこともあり、柴田軍は驚いて逃げていったと伝わります。

勢いを取り戻した織田信長軍は南下。
林軍に攻めかかって450人余りを討ち取り、林軍は態勢を崩して敗走します。

織田信長は織田信行の籠城する末盛城や那古野城の城下を焼き払いました。

稲生の戦いの影響

剣を交えてしまった織田信長・信行兄弟。
母・土田御前のとりなしにより、織田信行は清洲城で織田信長から許されます。

織田信行に仕えていた林秀貞と柴田勝家は織田信長に忠誠を誓いました。

翌年、織田信行は岩倉城主・織田信安と共に再度謀反を企みます。
織田信行の不穏な動きを察知した柴田勝家は主君・織田信長に報告しました。

織田信長の命を受けた柴田勝家は「織田信長は病を患っている」と織田信行に嘘をつきます。
これは暗殺するチャンスだと思った織田信行は清洲城に足を運びました。

弘治3年(1557年)11月、織田信長家臣・河尻秀隆によって、織田信行は暗殺されました。

まとめ:勝利した織田信長のもとに優秀な武将が集まった!

織田信長信行信勝)の家督争い稲生の戦い原因経過影響を紹介しました。

稲生の戦いで勝利し、敵対してきた弟を排除した織田信長。

この後の桶狭間の戦いでも勝利をおさめ、織田信長は確固たる権力と地位を手に入れていきます。

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