夏が近付くと、店頭にズラリと並ぶ冷感寝具。
・どうして冷たいの?
・何年ぐらい使い続けられるの?
・長く使うためには、どうすればいいの?
と疑問に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、冷感寝具の仕組み、寿命と買い換える目安、長く使うためのお手入れ方法を紹介します。
冷感寝具の仕組み
店頭で冷感寝具を試しに触って、
本当にひんやりする!
と驚いたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
水や氷が入っているわけではないのに、触ると冷たいなんて不思議ですよね。
接触冷感素材とは、触れたものの熱を奪う性質をもった素材。
接触するとすぐ、接触冷感素材に熱が奪われるため、冷たく感じられるんです。
接触冷感素材を使用した商品より、触れたものの温度が低ければ、当然冷たく感じません。
・身体が熱ければ熱いほど、冷たく感じられる
・身体が熱くなければ、あまり冷たく感じられない
ということができます。
つまり、接触冷感素材を冷たく感じるかどうかは、人それぞれ。
といっても、どれぐらい冷たく感じられるのかという指標がなければ、商品を選びにくいですよね。
そこで、接触冷感のレベルは、Q-max値を使って分けられています。
Q-max値とは、接触冷感素材に触れた瞬間、どれぐらいの熱が奪われるかを示した値。
・Q-max値0.2以上のものが接触冷感素材
・Q-max値0.4以上のものが、特に冷たく感じられる接触冷感素材
となります。
冷感寝具の寿命と買い換える目安
当たり前ですが、物には寿命があります。
それは、通常の寝具であっても、冷感寝具であっても同じです。
寿命
① 使用されている素材(ナイロンやポリエステル、レーヨンや綿、麻)
② 種類(枕や枕カバー、敷きパッド)
によって異なりますが、冷感寝具の寿命は2年から3年とされています。
家を空けることが多いなど、冷感寝具を使う頻度の少ない方は3年より長いと考えてもいいでしょう。
買い換える目安
決して安い買い物とはいえない冷感寝具。
購入したからには、できるだけ長く使いたい!
と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
寝具を買い換えるタイミングは人それぞれですが、
① 弾力性がなくなった
② 冷たいと感じなくなった
③ 毛玉ができた
④ 破損した
の4つの目安があります。
弾力性がなくなった
冷感寝具の中でも、枕や敷きパッドは「フカフカしている」といったある程度の弾力性が求められます。
・寝心地が変わって寝付けない
・眠りが浅くなって、疲れが取れない
といった睡眠トラブルを引き起こすおそれがあります。
冷たいと感じなくなった
冷感寝具の最大の魅力であるひんやり感。
毎日使い続けているうちに、ひんやり感はなくなってしまいます。
ひんやり感のない冷感寝具を使い続けても、熱が移動しないため、暑さは軽減されません。
毛玉ができた
寝返りを打つことの多い方は、枕カバーや敷きパッドに毛玉ができやすいです。
特に身体から熱を奪う冷感寝具は、肌に直接当たるものが多く、毛玉は違和感の原因になります。
破損した
弾力性のなくなった状態で寝具を使い続けると、生地がますます傷み、徐々に破れてしまいます。
①ひんやり感が薄まる
②寝心地が悪くなる
ため、冷感寝具の魅力がなくなってしまいます。
冷感寝具を長く使うためのお手入れ方法
冷感寝具を長く使うためには、
① 正しく洗濯する
② 正しく干す
③ こまめに手入れする
の3つが大事です。
正しく洗濯する
冷感寝具の素材には、
・ナイロンやポリエステルなどの耐久性のあるもの
・レーヨンや綿、麻などの耐久性のないもの
などが使われています。
もちろん、耐久性のあるものを選べば長く使えます。
使われている素材はもちろん、商品によって、洗濯方法は異なります。
購入したら必ず洗濯表示を確認し、その表示のとおりに洗濯しましょう。
また、冷感寝具をそのまま洗濯機に入れると、他の洗濯物との間に摩擦が生じ、毛玉ができやすくなります。
冷感寝具は洗濯ネットに入れて、摩擦から守るようにしましょう。
正しく干す
冷感寝具に乾燥機は大敵。
洗濯機で脱水をかけた後、外干し、もしくは、風通しのいい部屋で部屋干しをしましょう。
日光に当て、湿気を取り除くことで、カビやダニの発生を抑制できます。
こまめに手入れする
冷感寝具を買い換える目安の一つとして、「毛玉ができた」を紹介しました。
そして、冷感寝具を洗濯ネットに入れて、他の洗濯機との摩擦から守るように紹介しました。
毛玉に気付いたら、その都度毛玉を取り除きましょう。
また、洗濯したばかりの冷感寝具が汚れてしまった場合、洗濯をせずに汚れた箇所だけ軽く拭くことで、毛玉ができる機会を減らせます。
まとめ:機能的な冷感寝具で快適な眠りを!
冷感寝具の仕組み、寿命と買い換える目安、長く使うためのお手入れ方法を紹介しました。
① 弾力性がなくなった
② 冷たいと感じなくなった
③ 毛玉ができた
④ 破損した
の4つの目安で買い換えましょう。
また、冷感寝具を長く使いたいなら、
① 正しく洗濯する
② 正しく干す
③ こまめに手入れする
ようにしましょう。
触れたものの熱を奪う性質をもった接触冷感素材は、就寝時の暑さ対策にオススメ。
冷感寝具で快適な眠りを手に入れましょう。