徳川家康は真田昌幸のことを稀代の横着者と評価!その理由とは?

徳川家康を翻弄し、最も恐れさせた真田昌幸。

結果的に勝利した徳川家康は、真田昌幸をどのように評価したのでしょうか。

徳川家康真田昌幸に対する評価稀代の横着者意味理由を紹介します。

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徳川家康は真田昌幸のことを稀代の横着者と評価!

徳川家康は真田昌幸を稀代の横着者と評価しました。

その理由を探る前に、
① 真田昌幸の人柄
② 稀代の横着者の意味
を紹介します。

真田昌幸ってどんな人?

戦国時代の真田家の武将といえば、誰が真っ先に思い浮かびますか?

おそらく「真田幸村(信繁)」と答える方が多いのではないでしょうか。
真田幸村は2016年に放送された大河ドラマ「真田丸」の主人公ですね。

真田昌幸は真田幸村の父。
4歳年上の徳川家康に関ヶ原の戦いで敗れた真田昌幸は九度山に流刑となります。

この時、真田昌幸は、

さてもさても口惜しきことかな。
内府をこそ、このようにしてやろうと思うておったものを。

と言います。

内府とは太政官制における内大臣の唐名で、徳川家康を指します。

つまり、「(九度山に)流刑されるべきなのは、徳川家康だ」と言っているんです。

真田昌幸の負け惜しみのように聞こえるかもしれません。
でも、言葉通りに受け取ってみると、どのように感じられるでしょうか。

おゆう
おゆう

この真田昌幸の発言は、
「後に江戸幕府を開き、初代将軍となる徳川家康を負かす自信があった」
ことを表していると思いませんか?

稀代の横着者ってどんな意味?

徳川家康を負かす気満々だった真田昌幸は、徳川家康から「稀代の横着者」と評されました。

・稀代とは「非常に珍しい、不思議である」
・横着とは「怠けて楽をする、図々しい」
という意味。

つまり、徳川家康は真田昌幸を「日本一図々しい人物」だと言っています。
真田昌幸は肝の座った切れ者で、要注意人物として、徳川家康に警戒されていたことがよく分かります。

徳川家康が真田昌幸のことを稀代の横着者と評価した理由

真田昌幸の領地は、信濃国の上野と上野国の名胡桃。

・信濃国、甲斐国、駿河国、遠江国、三河国を治める徳川氏の領地
・上野国、武蔵国、相模国を治める北条氏の領地
・越後国を治める上杉氏の領地
と隣接しています。

強国に囲まれていた真田昌幸は従う、裏切るを繰り返して、真田家を守ってきました。

真田昌幸が最初に仕えたのは、甲斐国、信濃国を治める武田信玄。
武田信玄の死後、跡を継いだ武田勝頼に仕えます。

天正10年(1582年)3月に武田勝頼が天目山の戦いで敗れると、織田信長に仕えることを選択しました。

実は、武田氏が滅亡する前から、真田昌幸は北条氏邦に連絡をしていました。

北条氏邦は後北条氏第3代目当主・北条氏康の五男です。

織田氏、北条氏に同時に通じることで、真田家の生き残る道を探していました。

6月、織田信長が本能寺の変で討たれると、上杉景勝に仕えます。

ところが、その後すぐに、北条氏康の孫・北条氏直に仕えます。

天正壬午の乱が始まるとすぐ、後に勝者となる徳川家康に仕えました。

やがて、沼田領問題が起きると、再び上杉景勝に仕えます。

上杉景勝の信用を得るため、真田昌幸は次男・真田幸村を人質に差し出しました。

真田昌幸に裏切られた徳川家康は、

真田昌幸を討伐する!

と言って、真田昌幸の本拠地・上田城に進軍。

天正13年(1585年)に起きた第一次上田合戦では、真田軍が徳川軍を撤退させました。

真田昌幸は上田城を守り抜き、徳川家康に勝利し、戦国大名として独立しました。

弱小の真田家に負けた徳川家康。
徳川家康にとって最も悔しかったのは、上田城で負けたことです。

おゆう
おゆう

実は、上田城は徳川家康が出資して築いた城。
真田昌幸が徳川家康に従っていた時期に、徳川家康がお金を出したんです。

ところが、この15年後に起きる第二次上田合戦でも、徳川家康は真田昌幸に敗北します。

徳川家康にとって、真田昌幸は謝っても許せない裏切り者。
稀代の横着者は、徳川家康の最も強い非難の言葉だったのではないでしょうか。

まとめ:真田昌幸は徳川家康が出資した上田城で勝利していた!

徳川家康真田昌幸に対する評価稀代の横着者意味理由を紹介しました。

徳川家康は真田昌幸を「日本一図々しい人物」だと言っています。

強国に囲まれていた真田昌幸は従う、裏切るを繰り返して、真田家を守ってきました。
徳川家康も真田昌幸の策略に振り回されてきた一人。
真田昌幸は徳川家康を最も恐れさせ、最も怒らせたんですね。

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