本多忠勝の娘・小松姫が真田信之に嫁いだ理由は?性格や逸話、夫婦仲は?

真田昌幸の長男・真田信之に嫁いだ小松姫。
小松姫は本多忠勝の娘ですが、どのような経緯で二人は結婚したのでしょうか。

本多忠勝の娘・小松姫真田信之に嫁いだ理由、小松姫の性格逸話夫婦仲を紹介します。

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本多忠勝の娘・小松姫が真田信之に嫁いだ理由は?

天正10年(1582年)10月に終結した天正壬午の乱。

この後、徳川家康と真田昌幸の間で、
・沼田領問題
・第一次上田合戦
が起こりました。

豊臣秀吉の命令により、真田昌幸が徳川家康の与力大名となることで決着します。

でも、徳川家康と真田昌幸は長年にわたって対立してきました。
豊臣秀吉に命令されたからといって、全てを水に流して仲良くできるわけがありません。

そこで、豊臣秀吉は「小松姫と真田信之を結婚させ、緊密な関係を築いてはどうか」と提案しました。

すると、真田昌幸は、

一国一城の主が(徳川家康の)家臣の娘と結婚するなんて、不釣り合いだ!

と言って大反対。

徳川家康は小松姫を養女に迎え、出自に箔を付けて真田信之に嫁がせました。

小松姫の性格は?

57回にも及ぶ戦に参加してもかすり傷一つ負わなかった本多忠勝。

本多忠勝の血を引く小松姫は男勝りで、戦の様子が描かれた屏風を所持していました。

また、徳川家康の養女でありながら、徳川家康や徳川秀忠に直接意見するなど、ハッキリした性格でした。
弟が戦から無事に戻ると、手柄と忠誠心を称え、気配りも欠かしませんでした。

まさに才色兼備の女性だったんですね。

小松姫の逸話は?

男勝りだった小松姫には、次のような逸話があります。

結婚する前に、真田信之にビンタされていた!

紹介したように、小松姫と真田信之は対立してきた徳川家と真田家の関係を緊密にするために結婚しました。
ところが、小松姫の性格を表す逸話として、「婿選び」があります。

徳川家康は手配した若い武将から結婚相手を一人選ぶよう命令しました。

すると、小松姫は一人一人の髻(たぶさ)を掴んで顔を見ました。
皆が恐縮する中、真田信之は「失礼だ!」と言って、鉄扇で小松姫をビンタ。

小松姫は怒ることなく、真田信之の強さに惚れこんだといわれています。

義父・真田昌幸を追い返していた!

関ヶ原の戦いで、
・東軍:真田信之
・西軍:真田昌幸・幸村親子
に分かれた真田家。

真田昌幸・幸村親子が上田城に戻る時、真田信之が城主を務める沼田城に立ち寄ろうとしました。

すると、留守を任されていた小松姫は二人を追い返します。
そして、侍女を二人に送り、城下町を案内させました。

一方で、二人が沼田城を攻撃した場合に備えて、城兵に守りを固めるよう命じました。

真田昌幸は小松姫の気遣いと手際の良さを褒めました。

前田家から献上品を奪い取っていた!

関ヶ原の戦いの東軍勝利を経て、上田城主となった真田信之。

加賀藩前田家が江戸に向かうために上田を通ろうとしたところ、小松姫は前田家の進路を妨害します。
更に、小松姫は献上品を奪い取ってしまいます。

この時、徳川家康の養女である小松姫に遠慮して、前田家は何も言えませんでした。
やがて、小松姫のこの行動は徳川家康の耳に入ります。

叱られた小松姫は、

親の物は子どもである私の物だ!

と答え、徳川家康を黙らせました。

小松姫と真田信之の夫婦仲は?

天正15年(1587年)に結婚した小松姫と真田信之。

実は、この時、真田信之には既に正室がいました。
天正3年(1575年)に真田家を継いだ真田信之は、従兄妹・清音院殿と結婚していたんです。

小松姫を正室に迎えるにあたり、清音院殿は側室に降格されました。

その他、真田信之には玉川秀政の娘・右京という側室がいましたが、小松姫は良好な関係を築きました。

また、病を患った晩年には、小野お通を側室に迎えるよう提案します。
小野お通は詩や琴をはじめとした芸術に秀でた女性で、真田信之は小野お通に好意を抱いていました。

嫉妬することなく、真田信之の幸せと真田家の繁栄を願った小松姫。

元和6年(1620年)、小松姫は草津温泉に向かう途中で亡くなります。

真田信之は「我が家から光が消えた…」と言って、小松姫の死を悲しみました。

二人には、
・真田信政、真田信重の二人の息子
・まん、まさの二人の娘
がいます。

政略結婚した夫婦の中では珍しく、二人の夫婦仲は良かったのではないでしょうか。

まとめ:小松姫は真田信之から絶大な信頼を得ていた!

本多忠勝の娘・小松姫真田信之に嫁いだ理由、小松姫の性格逸話夫婦仲を紹介しました。

徳川家と真田家の関係を緊密にするために政略結婚させられた二人。
でも、二人はお互いの強さに惹かれ、信頼し合っていました。

まさに、戦国時代の理想の夫婦といえるのではないでしょうか。

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